県外客をホテルにひきつける 九州のホテル初の焼酎バー
焼酎バー「ステラ」
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート
100種類超の焼酎をショットで提供 原料で味わいが違う、宮崎の焼酎の魅力をアピール
「宮崎に折角来たから、おいしく焼酎が飲める店を紹介して欲しい。」こう聞かれて、焼酎のメッカである宮崎人がハタと困るシーンは珍しくない。なぜなら焼酎はどこの居酒屋にもあり、ちょっと一杯の席に当たり前のようにあるからだ。
しかし、ここ数年の焼酎ブームが、本場の焼酎の飲み方にも影響を与えてきた。カランと澄んだ音をたてて、氷を浮かべたロックで飲み、おしゃれな食事と組み合わせて楽しんだりする新しい焼酎の飲み方が関東、関西から逆輸入された。
こうした地域では焼酎を小粋なバーで出し、男性女性問わずショットバー感覚で1杯を楽しむ。これがいま人気の焼酎バーだ。

関東、関西でブームになっている焼酎バー。ショットバー感覚で、焼酎が飲まれている。

九州のホテルの中では、初めてのオープンとなるシェラトン・グランデ・オーシャンリゾート42階の焼酎バー「ステラ」
宮崎でおいしい焼酎を飲みたい。こうした旅行者のニーズをいち早くキャッチしたのが、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート。10月1日に、ホテル42階に焼酎バー「ステラ」をオープンさせた。九州のホテルでは初の焼酎バーだ。
窓の外に宮崎市街地の灯りが輝き出す午後6時。店が開くと同時に、ホテルの宿泊客がフロアに現れる。観葉植物で適度に目隠しされたフロアは、テーブルごとに置かれたロウソクがまぶしく感じるほど灯りを落とし、落ち着いた雰囲気を醸し出す。
客の前に置かれたメニューに並ぶのは、宮崎の焼酎約70種類をはじめ、鹿児島、熊本、大分と近県のものも合わせて100種類以上。どれも原料別に、度数や味わいの特長が添えられている。中には、メニューをコピーして欲しいという注文もあるとか。
「こちらでは、焼酎をショット売りしています。普通、宮崎のお店で焼酎を頼むと1合(180ml)ですが、1ショットはその3分の1の60mlです。少しずつ味わってみると、焼酎の味や香りの違いをわかってもらえます。ロックで飲んだり、お湯割りにしたり。あとはお客様のお好みで、いろんな飲み方を楽しんでいただいています。」
と、マネージャーでベテランバーテンダーでもある清水孝一さん。
焼酎の概念を変える洋酒感覚のショット売り
ステラでの1ショットの値段は500円程度。オーダーしやすい量目と金額で、たくさん飲んでもらう。これもショット売りの目的だ。洋酒などに比べて、焼酎は利幅が小さいため、数を売ることで利益を出さなくてはならない。
もう1杯のおかわりを誘うには、魅力ある銘柄を揃え、勧められる商品知識をもち、雰囲気を作る。利益を上げるには、かなり難しいジャンルかもしれない。
「宿泊の方々には喜んでいただいていますよ。都会から本場の焼酎を求めて来られると、これまではホテルの外に行っておられましたが、そんな方々をひきとめ、おもてなしすることができるのです。しかも、1ショット500円程度という価格は、都会よりはるかに安いですから」
芋、米、麦、そば、栗・・・さまざまな原料から作られるバラエティに富んだ宮崎の焼酎。都会風にいろんな飲み方で少しずつ味わってみると、飲み慣れた地元愛好者も「焼酎再発見」とあいなるかもしれない。

カウンターの後ろには、焼酎がずらり。おしゃれなビンやラベルが目に付く。 |
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「県外からのお客様をターゲットに、宮崎の焼酎の魅力をPRしていきたい」とマネージャーの清水孝一さん
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