宮崎県成長期待企業

都城市ヤマエ食品工業株式会社

メイン画像
味ひとすじに147年。南九州伝承の味を未来へ繋ぐ。

創業147年、南九州のこだわりの原料を使った醤油、味噌をはじめ、ストレートつゆ九州ナンバーワンの「高千穂峡つゆ」やドレッシング、ぽん酢などの製品を数多く製造・販売。業務用加工食品のOEMや輸出事業強化で新たな販路拡大を目指す。

OEM=Original Equipment Manufacturing 他社ブランドとなる製品を製造すること。

南九州の味を守りつつ、チャレンジ精神で新たな市場へ!

代表取締役 吉田 利生代表取締役社長 江夏 喜一郎(右)
常務取締役 江夏 啓人(左)

 水と自然に恵まれた銘醸の地、都城市で1871年に創業し醤油・味噌の製造を行ってきたヤマエ食品工業。年間で醤油3,800キロリットル、味噌1,800トン を出荷し私たちの食を支える貴重な存在となっている。南九州ならではの甘みのある醤油「むらさき」や「ぼたん」は、創業当時より根強い人気を維持し、本県の郷土料理のベースとして県外の郷土料理店からのネット注文も多いという。

 伝統の味を守りつつ、チャレンジ精神も忘れない江夏社長は、社内に研究開発部門を設置し、南九州の素材、特産物を生かした麺つゆやタレなどの新商品を次々に開発し、取扱品目は1,100を超える。中でも「高千穂峡つゆ」は、九州地区のストレートつゆ部門で10年連続1位と高い人気を誇る。延岡市の極早生玉ネギを使った「空飛ぶ玉ネギドレッシング」や、味噌作りが上手だったと言われる西郷隆盛の味噌を再現した「西郷どん味噌」などユニークな商品も話題だ。

 「食生活の変化で家庭の醤油・味噌消費量は減っているが、基礎調味料としてのニーズは幅広い」と言う江夏社長は、業務用商品への展開をチャンスと捉え、チキン南蛮や生姜焼きなど食肉業務用のタレに力を入れている。

伝統を守る社長とブランディングで攻める常務の強力タッグ

 江夏社長は、日清製粉に25年勤務したのち親族が経営するヤマエ久野へ移り常務を務めていたが、63歳の時に前社長だった父親から3代目社長を託された。重責を感じながらも「南九州独自の調味料を全国に広げられる面白い企業」と時流を読み、長年の伝統技術をベースに新たな商品を続々と産み出してきた。また、品質管理にも熱心に取り組み、2009年には食品安全マネジメントシステムの国際規格ISO22000を取得。毎月品質改善委員会を開き、工場内外の問題点の解決に取り組んでいる。「食品に対する世間の評価は年々厳しくなっている。設備を強化して生産性や品質管理レベルをさらに向上させたい」と意欲を語る。

 そしてその江夏社長とタッグを組むのが6年前に入社した甥の江夏啓人常務だ。東京のIT企業で営業職をしていた時に社長から声がかかった。元々は帰る気はなかったものの、大分出身の妻が賛成したこともあり入社。「当初は東京時代の仕事のやり方を引きずっていて、なかなか現場に馴染めなかったですね。社長ともかなり喧嘩しました」と苦笑いを浮かべる常務だが、「彼が入社した6年前から発信力が強化され、ブランドイメージを上げてくれた」と江夏社長は常務の功績を高く評価している。実際、自社サイトのメディアリリース欄には新聞やテレビでの紹介がずらりと並び、注目度が増していることが伺える。現場第一の社長と明朗闊達な常務、2人の相乗効果が今後も楽しみである。

日本食ブームを追い風に海外の販路拡大

 人口減少や食生活の変化で日本国内での市場が頭打ちになる中、新たな販路を見出そうと7年前より海外での販路開拓に着手。国際食品見本市やデパートでのフェアに参加し取引先を広げている。世界的な日本食ブームも追い風となり、台湾、香港、シンガポールなどに輸出を伸ばしている。

 「刺身醤油や日向夏ポン酢の人気が高い。甘い醤油を好む国も多いので海外は面白い」と、アジア諸国を中心に最近では北米、北欧へも輸出しているという。

 「成長期待企業の新垣ミートの新垣社長とは一緒に商品開発をする良い仲間で、うちのタレを合わせた食肉加工商品が台湾へも輸出されたりしています」と語る江夏常務は他社とのコラボレーションにも意欲を燃やす。創業以来、一途に南九州の素材にこだわり、代々つくりあげてきた「ヤマエ」ブランド。そこに甘んじることなく、高い付加価値をつけた商品でこれからも全国、そして世界へと販路を広げていく。

ウッドエナジー協同組合社屋 九州地区ストレートつゆ部門で10年連続1位のヒット商品「高千穂峡つゆ」。

 

次世代の木造建築CLTで建設されたウッドエナジー協同組合社屋醤油、味噌をベースに、南九州の特産品を生かしたドレッシング、つゆ類も人気。

江夏 喜一郎(えなつ きいちろう)

単身勤務が長かったこともあり、料理が得意。和食から洋食までレパートリーは広く、好きな日本酒に合う料理のほか自家製ヨーグルトも作る。毎朝40分ほどの散歩で健康管理にも気を使っている。
1942年生まれ。宮崎市出身。

成長期待企業DATA

社名 ヤマエ食品工業株式会社
業種 食料品製造業
本社住所 〒885-0076
都城市西町3646番地
電話 / FAX 0986-22-4611 0986-22-4658
ホームページ http://www.yamae-foods.net/ 
代表者 代表取締役社長 江夏 喜一郎
資本金 1億7,000万円
社員数 125名(2018年10月末現在)
創業年 1871年